研究紹介&インタビュー|M1金澤編 (CO₂分離)

 

こんにちは!WEB担当の亀水 (M2)です。

研究紹介第二弾はM1の金澤くんへのインタビューです。

それでは、さっそく始めていきます。

 

~目次~

  1. 研究内容のご紹介
  2. 研究の面白さ・大変さ
  3. 研究以外で力を入れて取り組んでいること
  4. 後輩へメッセージ

 

研究内容のご紹介

インタビュアー
こんにちは!今日はインタビューよろしくお願いします!
金澤
こちらこそ、よろしくお願いします
インタビュアー
早速ですが、金澤さんはいま、研究室でどのような研究をされているのですか?
金澤
私は今、電気化学的手法による二酸化炭素(CO₂)分離を行っています
インタビュアー
詳しく教えて下さい
金澤
近年、温暖化問題の要因の一つだと言われている温室効果ガス排出量を削減するため、工場などから発されるCO₂ガスを回収する重要性が高まってきています。CO₂を回収する技術として、CO₂分子を溶液に吸収させる溶液吸収法、溶液ではなく固体にCO₂を吸収させる固体吸着法などが主に活用されています[参考文献1
金澤
私は化学平衡反応を利用し、回収されたCO₂溶液の中からCO₂ガスを分離する研究を行っています。溶液に浸した2つの電極へ電圧を印加すると液中のイオン(陽イオン/陰イオン)は電気泳動するのですが、そのとき特定のイオンのみを通す隔膜を使用すれば、仕切られた2つの部屋のうち一方において、CO₂が発生する方向(CO₃²⁻+2H⁺→H₂O+CO₂↑)に平衡反応を起こすことができるのです
インタビュアー
なるほど。
金澤さんの研究のオリジナリティーはどこにありますか?
金澤
従来の水電解によるCO₂分離法よりも省エネルギーである点です。水電解法ではセル電圧が約2Vとなりますが、私の方法では”約0.2V”と、消費エネルギー量が格段に小さいというのが特徴になります
インタビュアー
すごいですね!金澤さんの研究がさらに進むと、社会にどのようなインパクトがもたらされますか?
金澤
発電所や製鉄所などの大規模施設、また、車など私たちに身近な場所から排出されるCO₂を少ないエネルギーで超効率的に分離できるようになります。そのため、日本が国を挙げて推し進めている2050年のカーボンニュートラル実現に向けて大幅な前進が期待されます!
金澤
最近では、分離したCO₂を『資源』として活用するカーボンリサイクルも脚光を浴びています。CO₂はバイオ燃料やプラスチック原料など様々な利用先が考えられますし、私の研究を基盤に【カーボンリサイクル産業】が花開くのではないかと思います[参考文献2]
インタビュアー
ありがとうございます。次に、研究室生活で面白いな/大変だなと思ったことについてお聞かせください
金澤
はい、分かりました!

 

研究室生活の面白さ・大変さ

インタビュアー
金澤さんが研究室で研究していて、面白いなと思ったことは何ですか?
金澤
私が面白いと思ったのは①実験②学会です
インタビュアー
一つずつお聞かせください
金澤
まず実験に関してです。
私のCO₂分離実験は自分が研究室に配属された年からプロジェクトがスタートしました。そのため、実験に使用する装置の発注や組み立てを全て自分で行いました。メーカーが取り扱っていない部品に関してはCADで設計図を書き、3Dプリンターで部品を作って装置に組み込んでおりました。様々なトラブルが続いて実験データを得られない時期が続きましたが、長い試行錯誤期間を経てB4の後期にようやくデータが取れ始めました
金澤
自分の作った装置がきちんと動いてくれた時はすごく嬉しかったですし、実験前に抱いていた仮説通りの結果が得られれば (やったぞ!)と大きな快感を覚えられます。試行錯誤をし始めてから実験結果を得られる一連のプロセスがものすごく面白いなと感じます
インタビュアー
②の学会についてはいかがですか?
金澤
苦労して得られたデータを片手に、研究室のメンバーらと学会発表へ行くことができます。学会の行き先は仙台、横浜、福岡など多種多様となっております
金澤
学会では国内の様々な研究者の話を聞いて勉学を深められるほか、発表前後の空き時間で観光へと繰り出すこともできます。昨年(2022年)9月、横浜のみなとみらいで開催された電気化学会に参加しました。講演にはもちろん真剣に臨みましたが、講演前には横浜が本家の家系ラーメンを食べたり、近くの水族館でワイワイ遊んだりと、思う存分に羽を伸ばして楽しむことができました(*≧∀≦*)[関連記事]
インタビュアー
いいですね!では逆に、(辛いな、しんどいな…)と思ったことは何ですか?
金澤
一番大変なのはプレゼンテーションのスライド作りです。
実験をして結果が得られるまで我慢するのは苦ではありません。しかし、得られた結果を学会発表など公の場で発表する際、(どうやってスライドを作ればいいかな…)といつも苦戦させられます。少しでも聴衆にとって分かりやすい資料を作ろうと思ってスライド作りに励んでいますが、スライド作成スキルがなかなか高まってこなくて(難しいなぁ)と日々感じています
金澤
また、実験装置自体が手作りのため、データの再現性の確認にもしょっちゅう手こずらされています。なかなか綺麗な結果が出ずにやきもきしてしまう時もありますが、そんな時こそ深呼吸して心を平穏に保ち、一つ一つのデータを丁寧に取るよう心掛けています
インタビュアー
研究をするうえで一番大事にしていることは何ですか?
金澤
失敗を恐れず、とにかくやってみる事です。装置の値段が高くて尻込みする時もありますが、何はともあれやってみなくちゃ始まりませんから、勇気を奮い起こして積極的にチャレンジするようにしています
インタビュアー
分かりました。では次に、研究以外に力を入れて取り組んでいることについてお聞きします

 

研究以外に力を入れて取り組んでいること

インタビュアー
金澤さんが研究以外にやっていることは何ですか?
金澤
家を始めとしたオンライン空間で対戦ゲームを頑張っています。高校生の頃からやっているゲームがいくつかあり、それらのゲームに打ち込むことが研究室生活の良い気晴らしになっています。私は競争が大好きです。研究でもゲームでも、一番を目指して没頭するのが楽しくて楽しくてたまりません^^
インタビュアー
卒業までの目標はありますか?
金澤
修士修了までにゲームの大会にて北海道内3位以上の成績を残したいです!
インタビュアー
ゲームに打ち込むことで何か研究に活かされることはありましたか?
金澤
はい、3つありました。
  1. 対応力(臨機応変性)
  2. コミュニケーション能力
  3. 手先の器用さ

これら3つの能力を養い、高めることができました

インタビュアー
それぞれについて一つずつ教えて下さい
金澤
はい。一つ目の収穫は、対応力が高まったことです。
競技ゲームの世界ではライバルが強く、気を抜くと一瞬で倒されゲームオーバーとなってしまいます。そのため、常に相手の出方に気を配って自分のアクションに工夫を凝らしたり、瞬時に判断を変えて相手の攻撃をかわしたりする臨機応変力が著しく高められます。ここで得られた対応力は、実験で何かトラブルが生じた際の判断の早さに役立っていると思います。また、学会やゼミの質疑応答で予想外の質問が来た際にも落ち着いて応対できる要因にもなっています
インタビュアー
2つ目は何ですか?
金澤
2つ目の収穫は、コミュニケーション能力が高まったことです。
競技ゲームは心理戦です。相手が次に何をしたいか・自分のどの弱点を突こうとしているかを瞬時に掌握し、自分の次のアクションを決断する必要があります。いわば”命のやり取り”を真剣にやり続けてきた結果、人間心理の洞察力が高められました。ここで得らえたコミュニケーション能力は、指導教員や先輩とのディスカッション、それに企業の方とのミーティングの際に役に立っていると思います
インタビュアー
最後に3つめの収穫を教えて下さい
金澤
3つ目は手先の器用さです。
競技ゲームではボタンやアクションバーなどを目まぐるしく動かし続ける必要があります。手元を見ていては敵にやられてしまうため画面を見ながらの操作となりますし、ボタンの押し具合でキャラクターの動作スピードを微調整するスキルが求められます。競技ゲームのおかげで手先が器用になり、実験装置の微調整で苦労しなくなりました。その他、様々な機械類の扱いにすぐ習熟できたり、作業のミスをなるべく少なく抑えられたりするなど、研究室生活においてゲームのおかげで数多くの良い思いをすることができています^^
インタビュアー
ありがとうございます。ゲームへの熱が凄く伝わってきました!ちなみに、研究室のメンバーとゲームで遊ぶことはありますか?
金澤
はい、頻繁にあります。研究室での活動が終わった平日の夜や週末の暇な時間など、先輩や同期を誘ってよく一緒にゲームをして遊んでいます。ゲームのおかげで研究室メンバーとの心の距離を縮められましたし、親睦を深めたりメンバーの性格を理解したりするツールとしてゲームがすごく役立ちました
インタビュアー
良いですね!ゲームは研究にも役立ちますし、人間関係の構築にも役立つのですね
金澤
そうですね。高校時代からやり続けてきたゲームは自分を大きく成長させてくれました。今後研究室に配属されるメンバーともゲームを通じて親睦を深められたらと思っています^^

 

後輩へメッセージ

インタビュアー
では最後に、今後環境材料学研究室へ配属される後輩に向けて何かメッセージをお願いします
金澤
研究室に入ったら厳しく指導してあげますのでくれぐれも覚悟しておいて下さい笑。分からないことがあったら遠慮なく聞いて下さい^^
インタビュアー
今日はどうもありがとうございました!
金澤
こちらこそ、どうもありがとうございました!